君はぼくの全て
第9章 特別授業 3
まーくんの手は俺と繋いだまま、これまた器用にシャツの裾を口で噛んで首まで捲し上げた
ぺったんこの胸とお腹が外気に晒されて、その冷たい空気にふる、と震える
まーくんは片手だけ外して自分の服も脱いじゃって、お互い上半身は裸とか
なんか、…なんつーか
同じ男なのに、見られてると思うと恥ずかしくて堪らないんだけど
部活の着替えの時とか、まーくんの裸なんかしょっちゅう見てるのに
それこそ “まーくんの身体もカッコいい“ なんてぺたぺた触ったりもしてるのに
脱いだ意味合いが違うだけで、同じ見慣れた筈の身体を直視出来ないって、なんなの?
また、まーくんの手は俺のそれに繋がれて
まーくんが俺を見つめてるのは分かるけど、目を合わす事はやっぱり恥ずかしくてぎゅっと固く目を閉じた
まーくんの唇が肌に直接触れる
ちゅ、ちゅ、と捲し上がった辺りからゆっくりゆっくりちゅーされて
さっき、ちょっとだけ指で触れられた胸に、まーくんの唇が寄せられた瞬間
「ぁん…っ」
また変な声が出ちゃった…!