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月明かりの追憶

第2章 奪われてくエナジー

戸「藤ヶ谷おまえ」

藤「こいつが傍にいてくれ笑ってバカやり元気に明るくしててくれさえすればそれでいい」

河「そっ、フッ」

五「大人だねぇ、ニコッ」

藤「当たり前じゃん」

塚「子供っぽいところもあるけど、クスッ」

藤「無邪気と言ってくれ」

戸「はいはい、フフッ」



もう、終わったんだよな?



橋「見て陽が昇るよ」

玉「ほんとだ」

戸「きれーい」



これでお前が狙われる事はなくなると、そう思いたい。



橋「ねぇポッキーちゃんと家に帰れたかな」

戸「大丈夫だよハッシー」



けど、もしまた危ないことがあったら。



宮「そういえば、あのとき」

玉「どうかした?」

宮「キタミツが息を吹き返したときにさ」

横「んっ?」

宮「ポッキー耳元でなにか囁いていたんだよなぁ」

玉「そう?俺には舐めて起こそうとしているように見えたけど」

宮「気のせいか」



俺は、全力でお前を護る。



千「あの犬、いつの間にか消えてたよね」

ニ「不思議な奴だった」



今度のことで再確認した、前世とか関係なく俺にとって北山は掛け替えのない大切な存在なんだって事を。

たぶん、恋人以上に。



横「太輔、疲れたろ変わろうか」

藤「いや大丈夫、ニコッ」

横「ふっ」



だから絶対に俺から離れるな、どんなときでも護ってやる。

たとえ嫌だと言っても俺はお前のナイトなんだから、それだけは退くつもりないからな。

俺達はこのとき大事な何かを忘れていた、北山が戻って来た安堵感に囚われて。



“ふふふっ、面白い奴らだ、なかなか楽しませてくれる、だが次はどうかな今度また会える日を待つとしよう、ふはははっ”



そう魔の刻はまだ続いていることを、夕陽が沈めば明日がまた来るように。




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