千年の花嫁
第8章 希望の花嫁③
・北山side
横「皆よく聞け、この少年は我らが長の花嫁に自ら望んでなった」
“おおぉーっ”
横尾さんの言葉に、沸き上がる妖狐たち。
横「これは一族始まって以来のこと、よく眼に焼き付けておくように今日の日の2人の姿を」
その演説が続く中。
横「本来、婚儀はこうでなければならない今からそれを長が示して下さる」
“長、長、長”
俺の身体の震えは、益々激しさを増していき。
藤「宏光」
北「でぇ…じょぶ‥クッ」
藤「‥‥‥」
心配しないでくれ、たぶんこれは俺の中にある前世での潜在意識だ。
あの時の少年が感じた不安が、今の自分に降りかかって来ているだけ。
でも、俺の感情じゃない。
それに嫁入りする相手は太輔であって、あいつじゃないんだから。
横「いざ誓いの杯を」
太輔の瞳が、ジッと俺を見つめている。
“じゃ、いいんだな?”
“構わない、それを俺にくれ”
すると、意を決したかのようにグラスへ唇をつけ口の中へ液体を含むと。
“行くぞ”
“あぁ”
チュプ―
太輔は、俺の咥内へそれを流し込んでいき。
北「んんっ…ん‥」
けど、なかなか飲み込めなくてよ。
“頑張れ宏光”
励ますみたいに、唇を自分の口で優しく包み込んでくれ
“太輔…太輔‥”
俺も、それに応えるかのように首へ手を回してギュッとしがみつき。
そして―
北「うっ…ゴックン」
藤「…っは、ふっ、飲んだか ニコッ」
北「ビクン」
が、とたん身体は火照り。
北「たっ…太輔‥熱い」
藤「心配するな俺の血がお前の中へ染み込んでいってるだけだって フッ」
北「…染み‥込む…クッ」
どういうこと?ハァハァ
藤「あとで、ゆっくり教えてやるよ ニコッ」
コクンと頷くと、再びその唇が俺の口を塞いで。
北「んんっ…ぁ‥ん…」
“うおぉーっ”
“愛し合う、二人の絵の如く”
“なんという美しい姿だ”
横「よし今夜は無礼講、朝まで飲んで騒いで構わないよ」
“わあぁーっ”
藤「部屋へ戻るよ」
北「…うん」
ギュッと、その腕へしがみつく。
横「皆よく聞け、この少年は我らが長の花嫁に自ら望んでなった」
“おおぉーっ”
横尾さんの言葉に、沸き上がる妖狐たち。
横「これは一族始まって以来のこと、よく眼に焼き付けておくように今日の日の2人の姿を」
その演説が続く中。
横「本来、婚儀はこうでなければならない今からそれを長が示して下さる」
“長、長、長”
俺の身体の震えは、益々激しさを増していき。
藤「宏光」
北「でぇ…じょぶ‥クッ」
藤「‥‥‥」
心配しないでくれ、たぶんこれは俺の中にある前世での潜在意識だ。
あの時の少年が感じた不安が、今の自分に降りかかって来ているだけ。
でも、俺の感情じゃない。
それに嫁入りする相手は太輔であって、あいつじゃないんだから。
横「いざ誓いの杯を」
太輔の瞳が、ジッと俺を見つめている。
“じゃ、いいんだな?”
“構わない、それを俺にくれ”
すると、意を決したかのようにグラスへ唇をつけ口の中へ液体を含むと。
“行くぞ”
“あぁ”
チュプ―
太輔は、俺の咥内へそれを流し込んでいき。
北「んんっ…ん‥」
けど、なかなか飲み込めなくてよ。
“頑張れ宏光”
励ますみたいに、唇を自分の口で優しく包み込んでくれ
“太輔…太輔‥”
俺も、それに応えるかのように首へ手を回してギュッとしがみつき。
そして―
北「うっ…ゴックン」
藤「…っは、ふっ、飲んだか ニコッ」
北「ビクン」
が、とたん身体は火照り。
北「たっ…太輔‥熱い」
藤「心配するな俺の血がお前の中へ染み込んでいってるだけだって フッ」
北「…染み‥込む…クッ」
どういうこと?ハァハァ
藤「あとで、ゆっくり教えてやるよ ニコッ」
コクンと頷くと、再びその唇が俺の口を塞いで。
北「んんっ…ぁ‥ん…」
“うおぉーっ”
“愛し合う、二人の絵の如く”
“なんという美しい姿だ”
横「よし今夜は無礼講、朝まで飲んで騒いで構わないよ」
“わあぁーっ”
藤「部屋へ戻るよ」
北「…うん」
ギュッと、その腕へしがみつく。