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千年の花嫁

第8章 希望の花嫁③

北「太輔、大好き」

藤「チュッ」

北「んもっと」

藤「チュッ、チュッ」

北「だめだって、そんなんじゃちゃんと」

藤「してるだろ?」

北「深くぅ」

藤「こう?チュプ」



俺は、抱き合い何度も口づけを交わす2人をただ見つめていた。

すると、わったーが。



横「もういいんじゃない?これ以上見ていたら、あのふたり先へと進んでしまいそう流石にそこまでは、なっ?ニコッ」

ニ「あ、あぁ」



わったーの手が、俺の手をギュッと強く握り締める。



横「お前らいい兄弟だね」

ニ「血は繋がってない」

横「心が繋がってるでしょ」

ニ「‥‥っ」

横「それで充分だよ、フッ」



確かに―



千「お帰り、メシにしようぜニカ」



家に帰ると、千賀が待っていて。

夕飯を済ませ、俺達は風呂へ入り2人きりとなる。



横「で、どう思った?」

ニ「ミツが自分で決めた事だし俺がどうこう言うことじゃ」

横「そっ、フッ」

ニ「わったー」

横「んっ?」

ニ「抱いて」

横「あぁ、ニコッ」



ヌプッ、ヌチャ!



ニ「あっ、あぁ、いっ、あっ、もっと、もっと激しく」



だけど、寂しさとかそんなんじゃないんだけど。



横「ニカもうすぐだ、あと少ししたらあいつらと自由に会えるようになる」



なんでだか俺は、こうでもしていなければいられなくなり。

やっぱり、気持ちは複雑だったのかもしれない。

あんなミツ初めてだったから、かと言って俺が反対してどうにかなる事でもないし。

ミツは、もうあの液体を飲んでしまったんだ。

数日経てば、自分と同じ女体化が始まってしまう。

まさか兄弟して、いやダチも含め4人で同じ道を辿ることになろうとは

人生って分からないものだな…

そんな思いの中で眠りにつき、俺達がやっと自由に会えるようになったのは。

それから、数日後のことだった。

長であるガヤの計らいで―




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