千年の花嫁
第13章 戦いの火蓋
・藤ヶ谷side
郁人が亡くなってから数日後。
藤「で、用件ってなに?」
塚「ごっちの事なんだけどね」
珍しく塚ちゃんの方から、俺に会いに来て。
塚「孤児院に住みたいって言っているんだ」
藤「へぇいいんじゃない」
塚「えっ、そう良かった」
藤「俺が反対するとでも思った?」
塚「いやそんなんじゃないんだけどさ、ハハッ」
藤「んっ?」
塚「例に見ないことだし」
藤「あいつにとっては、その方が寂しくなくていいだろう」
それより…
藤「お腹の子は大丈夫?」
塚「もしかしたら早まるかもしれない」
藤「早産?」
塚「精神的ショックが強すぎて今も宮田に来て貰っているんだ」
藤「でもトッツーは?」
塚「あそこはハッシーがべったりとくっついているから心配いらないし クスッ」
藤「アハッ、そうだったな」
ある意味、一番安心なCP。
藤「よし分かった至急お前ら2人の部屋を用意するように言っておくよ」
塚「頼むね、ニコッ」
藤「塚ちゃん」
塚「なに?」
藤「大変かもしれないが支えてやってくれ」
塚「もちろん、フッ」
ありがと。
そして、それから更に数日後。
宮「ガヤさん大変だ」
藤「なんだ騒々しい」
北「本当だわ腹に響くじゃん」
宮「ゴメンでも、ごっちが」
藤「どうかしたのか?」
宮「破水したって」
藤「なに!」
北「だってまだ9ヶ月手前だろ」
藤「ひろ、ちょっくら行って来る」
北「頼む太輔」
ダダッ!
俺達の世界には、人間界と違って保育器なんてものは存在しない。
だから、早くに生まれてしまった子はその生命力に賭けるしかなかった。
育つ確率は50%―
せめて、後1ヶ月先だったら心配はいらなかったのに。
“太輔、頼む俺の子を”
どこからか、郁人の声が聞こえた気がした。
分かっている、お前の忘れ形見ぜったいに死なせたりはしないから。
横「太輔」
藤「わた」
横「2人の神通力を合わせればなんとかなる」
藤「あぁ俺らは最強だからね、フッ」
途中、わたと合流し俺達は孤児院へと急いだ。
親父、聞こえてる?あいつの子を護ってやってくれ。
俺は、初めて神となった父親に助けを求める。
なんとしても救ってやりたくて―
郁人が亡くなってから数日後。
藤「で、用件ってなに?」
塚「ごっちの事なんだけどね」
珍しく塚ちゃんの方から、俺に会いに来て。
塚「孤児院に住みたいって言っているんだ」
藤「へぇいいんじゃない」
塚「えっ、そう良かった」
藤「俺が反対するとでも思った?」
塚「いやそんなんじゃないんだけどさ、ハハッ」
藤「んっ?」
塚「例に見ないことだし」
藤「あいつにとっては、その方が寂しくなくていいだろう」
それより…
藤「お腹の子は大丈夫?」
塚「もしかしたら早まるかもしれない」
藤「早産?」
塚「精神的ショックが強すぎて今も宮田に来て貰っているんだ」
藤「でもトッツーは?」
塚「あそこはハッシーがべったりとくっついているから心配いらないし クスッ」
藤「アハッ、そうだったな」
ある意味、一番安心なCP。
藤「よし分かった至急お前ら2人の部屋を用意するように言っておくよ」
塚「頼むね、ニコッ」
藤「塚ちゃん」
塚「なに?」
藤「大変かもしれないが支えてやってくれ」
塚「もちろん、フッ」
ありがと。
そして、それから更に数日後。
宮「ガヤさん大変だ」
藤「なんだ騒々しい」
北「本当だわ腹に響くじゃん」
宮「ゴメンでも、ごっちが」
藤「どうかしたのか?」
宮「破水したって」
藤「なに!」
北「だってまだ9ヶ月手前だろ」
藤「ひろ、ちょっくら行って来る」
北「頼む太輔」
ダダッ!
俺達の世界には、人間界と違って保育器なんてものは存在しない。
だから、早くに生まれてしまった子はその生命力に賭けるしかなかった。
育つ確率は50%―
せめて、後1ヶ月先だったら心配はいらなかったのに。
“太輔、頼む俺の子を”
どこからか、郁人の声が聞こえた気がした。
分かっている、お前の忘れ形見ぜったいに死なせたりはしないから。
横「太輔」
藤「わた」
横「2人の神通力を合わせればなんとかなる」
藤「あぁ俺らは最強だからね、フッ」
途中、わたと合流し俺達は孤児院へと急いだ。
親父、聞こえてる?あいつの子を護ってやってくれ。
俺は、初めて神となった父親に助けを求める。
なんとしても救ってやりたくて―