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千年の花嫁

第14章 誕生そして

・北山side

あぁーもう堪らなく可愛い。



漣「キュゥーン、キッキッキュ」

北「なぁ、なんて言ってるのかな?」

戸「さぁ、んふふっ」



ちっちゃな白い耳と尻尾、トッツーのおっぱいを吸いながら時々声を出す姿は。



宮「んーやっぱ漣が一番可愛い」



へっ?



千「宮田、また覗き見しているな」

宮「いーだ世話係りの特権だい」

千「ハッシーが知ったら怒るぞ」

橋「俺がどうかした?」

千「うえっ!?」

橋「かっわゆーい、ウフフッ」

宮「なぁーデヘッ」

橋「うん」

千「ぁ…‥」



ガハハハッ―



北「いいのか見られてて」

戸「別に気にしてないけど、ニコッ」

北「ふーん」



そんなもん?



藤「じゃないの?クスッ」

北「なんで恥ずかしいとは思わないわけ?」

藤「ひろもあと、もう少ししたら分かるんじゃない」

北「んーどうだろ?」

藤「ふっ」



よっこらしょ!



北「ふぅー重い」

ニ「それにしてもミツの腹でかいね」

北「うんトッツーにも言われたわ、アハッ」

ニ「ガヤはなんて?」

北「6ヶ月くらいの時だったかな、あいつの神通力で子宮の中を見てさ」



なんだか1人でニヤけてるんだわ。



ニ「なにそれ?」

北「それが聞いても教えてくれなくてよ」

ニ「怪しい」

北「だろ?あっでも、めっちゃ元気な子だぜきっと」

ニ「んっ?」

北「すっげぇー蹴るんだわボコボコッて」

ニ「そっか、ニコッ」

北「おう」



楽しみ。



横「ミツ、俺が前に話したことを覚えてる?」



妊娠が分かったとき、横尾さんから言われた。



横「その事も頭に入れ名前を考えといて、フッ」



その方がいいと、だからなおさら近づくにつれワクワクして来る。

その頃…



「くっそ、どうする」

「今は無理だ飛び込んだら奴らの思うツボ」

「なら」

「時期を見るしかない」

「いつまで?」

「そうだなぁ」



そんな俺達の様子を伺っている連中がいた事も知らず。



「もう少し子供が成長してからにするか、ニヤリ」



俺は、その日が来るのを指折り数え待っていた。

希望を胸に―




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