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千「えっ、あの妖狼そんなに偉い奴だったのか？」

宮「やっと生まれ育った後継ぎだっただけに」

横「郁人に殺られてしまった恨みが俺らの方へ向くのは当然ってわけだ」

宮「うん」

千「でっ、でもよ」



今は、動けない。



宮「塚ちゃんは、ごっちの傍から絶対に離れないし」



いや、かえってその方がいいだろう。



宮「それでガヤさんが」

横「んっ？」

千「えぇーっ!?」



太輔、ﾊﾊｯ



ニ「ちょっと待って、どういうこと？」



長の命令とあらば、拒否ることも出来ず俺らは数日後。



北「ニカ、よく来たな」

ニ「ミツ、暫く宜しく」

北「おう」

千「ちーす､ﾆｺｯ」



ドタドタドタ！



宮「漣は俺が護る」

橋「もーう宮っちったら、なんでそんなに張り切っているわけ？わけ分かんない」

千「おっ、来たな ｸｽｯ」

宮「千ちゃん勝負だ」

千「受けて立つぜ」

戸「なに？この２人どうしちゃったの？」

玉「さぁ？ﾌｯ」



長の家に間借りをする、それは緊急事態を意味していた。

しかし―



五「俺はここから離れない家族と一緒にいる」



郁人、聞いたか？家族だってよ。

ここにいる子供たち全員、郁人の家族は自分にとってもそうだから。

そんな五関の言葉に太輔は。



藤「わた出来うる限り、あそこをガードしてやってくれ」



当たり前さ、ﾌｯ

こうして、緊迫した毎日が続くようになる。

ミツの出産まであと半月と迫る中で―