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千年の花嫁

第17章 平穏な日々

蒼「それって気持ちいい」

北「そっ、蒼空、あっ、んっあっ、ハァハァハァ」

藤「親ならちゃんと教えてやれ、こいつは一族の全てをこれから背負ってかなければならないんだから」

北「くっ」



分かったってば。



北「きっ、気持ちいいよ、蒼空 ニコッ」

蒼「どんなふうに?」

北「すっごく幸せな気分になれる、フッ」

蒼「幸せ?」



ズゴン、ズゴン!



北「ひっあっ、あっ、あぁ」

藤「いいか2人とも」

北「あぁ、いっ、あっ」

藤「こうやってパパはママと愛し合い」

北「太輔、あっ、太輔」

藤「ママはお前らを身ごもったんだ」

北「はあっ、あっいぃー」

藤「そして生まれて来た」

北「もっ、イッちまう」

藤「お前たちも、いつかこうして子供を作る時が来る」

琉「パパ」

藤「琉衣、誰よりも蒼空を大事にしろ」

北「あっあっ、あぁーっ」

藤「そうすれば蒼空は安心して一族の仲間たちに愛を与える事が出来る」

琉「うん分かった僕、蒼空のこと大好きだもん、ニコッ」

蒼「蒼空も琉衣だぁーい好き、でもパパとママはもっと好き フフッ」

藤「よし、いい子 ニコッ」

北「いっ、イクうぅーっ」



その瞬間―

瞳を開くと、満面の笑顔の子供たちがいた。



琉「ママ綺麗」

蒼「蒼空もママみたいになりたい ニコッ」

北「琉衣、蒼空」



ギュッと俺は、子供たちを抱きしめる。



「三つ子の魂百まで」と、人間界では言うけれど。



藤「メシにするよ」



妖狐の世界でも、それだけは同じ気がした。



琉・蒼「はぁーい」



俺や、太輔の心をしっかりと受け止めているこの子達を見ていると。




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