無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

・玉森side

宮田、宮田あぁーっ

俺は心の中で、あいつの名を呼びながら河原へと向かっていた。

すると“タマ”



玉「聞こえた」

千「宮田の声か」

藤「どっちだ」



神通力に反応し、返って来た意識を捉え必死で呼び掛ける。



“今、どこにいる”

“河原、妖狼と、あっ”



玉「どうした」

橋「裕太！」

玉「返事をしろ、おい」

横「急ぐぞ」



ダダダッ、頼む無事でいてくれトッツー蓮・宮田、ｸｯ

と、目の前に広がった光景それは。



妖狼「くっそ、まだくたばらねぇか」

宮「俺…の‥特技は…ﾊｧﾊｧ往生‥際…が‥悪いところ…なんだよ‥くっ、たぁー」



ドカッ！



妖狼「ぐはっ」

妖狼「こしゃくな」



ガブッ！



宮「うあっ…あ‥ｶﾞｸｶﾞｸ」



ヤバい、あいつ傷だらけじゃん。



蓮「俊哉、俊哉あぁーっ」

戸「もう、やめてくれぇ」



ドカッ、ドタッ！



橋「トッツー、蓮！」

藤「ハッシー、２人の傍へ行ってやれ」

橋「はい」

横「裕太、俺たちは妖狼をやっつけるよ」

玉「了解、あいつらコテンパンに叩きのめしてやる」



ダダッ！



藤「健永、宮田を頼む」

千「分かった」



ダダッ！



妖狼「くっそ仲間が来やがったか」

妖狼「兄貴ずらかろうぜ」

玉「そうは行くか」

横「俺たちのダチを痛めつけた礼をさせて貰う」

妖狼「くっ」

玉「俺の宮田を、てめぇら絶対に許さないからな」



ドカッ、ガッ、ダダダダッ、ドッシャーン！



橋「トッツー、蓮！」

戸「ハッシー」

橋「蓮、大丈夫か」

蓮「俊哉が護ってくれたんだ、ﾆｺｯ」

橋「有り難う宮っち」

宮「ふっ…ﾊｧﾊｧ‥当然…の事を‥した…まで‥」

千「ほら傷口を見せてみ」

宮「へっ…平気‥だって…かすり‥くっ」

橋「ダメ言うことを聞く」

宮「ハッ…シー、ｸｯ」

千「ったくよ弱いくせに無茶しやがってさ」

戸「宮田は弱くなんかない」

宮「トッ…ツー」

戸「すっごくカッコ良かった､ﾆｺｯ ありがと」

蓮「俊哉、痛い痛いの飛んでけぇーっ」

宮「蓮…ﾌｯ」