千年の花嫁
第20章 今を生きる
橋「トッツー、トッツー」
トッツーが眠るように逝ってしまったのは、そのとき俺は悟ったんだ。
みんな何も言わないけれど自分もそう長くはないと、たぶん…
藤「ひろ、喜べ蒼空に子供ができた」
北「本当か?それ」
藤「これで一族は安泰だ」
北「太輔、ニコッ」
翌年の出来事―
北「お祖母ちゃんか、なんかくすぐったいな フッ」
年齢的に幼かったせいか、なかなかデキなかった蒼空に琉衣との子供ができる。
ニカ、天国で横尾さんと仲良くしているか?
なぁ?みんなそっちにいるの。
藤「ひろ、宏光」
どうしてだろ?なんだか息苦しい。
塚「藤ヶ谷、北山の容態は」
塚ちゃん?いるんだそこに、でもあれおかしい姿が見えないわ。
手を伸ばせば、ギュッと暖かい温もりが肌へと伝わり。
琉「ママ、分かる琉衣だよ」
蒼「蒼空です、ママ」
藤「みんな傍にいる」
太…輔、ハァハァハァ
橋「宏光」
蓮「蓮です」
玲「玲流です」
紫「紫苑もいます」
絆「絆果です」
暁「暁も、ここに」
ふっ―
千「ミツ、宏光」
千賀か、ニコッ
千「笑った宏光が俺の声を聞いて笑っ、クッ」
そっか、俺もみんなの所へ太輔、ありがと忘れないよ千賀や塚ちゃん。
ここで知り合った妖狐たち、全員のこと何処にいたって。
きっと、太輔はまた俺をあの泉へと連れて行くんだろう。
そしたら…
幸せだった毎日、愛し愛され共に生きた日々が走馬灯の如く脳裏をかすめてく。
さようならは言わないわ、また会える気がするから。
藤「ひろ」
愛している、太輔…
トッツーが眠るように逝ってしまったのは、そのとき俺は悟ったんだ。
みんな何も言わないけれど自分もそう長くはないと、たぶん…
藤「ひろ、喜べ蒼空に子供ができた」
北「本当か?それ」
藤「これで一族は安泰だ」
北「太輔、ニコッ」
翌年の出来事―
北「お祖母ちゃんか、なんかくすぐったいな フッ」
年齢的に幼かったせいか、なかなかデキなかった蒼空に琉衣との子供ができる。
ニカ、天国で横尾さんと仲良くしているか?
なぁ?みんなそっちにいるの。
藤「ひろ、宏光」
どうしてだろ?なんだか息苦しい。
塚「藤ヶ谷、北山の容態は」
塚ちゃん?いるんだそこに、でもあれおかしい姿が見えないわ。
手を伸ばせば、ギュッと暖かい温もりが肌へと伝わり。
琉「ママ、分かる琉衣だよ」
蒼「蒼空です、ママ」
藤「みんな傍にいる」
太…輔、ハァハァハァ
橋「宏光」
蓮「蓮です」
玲「玲流です」
紫「紫苑もいます」
絆「絆果です」
暁「暁も、ここに」
ふっ―
千「ミツ、宏光」
千賀か、ニコッ
千「笑った宏光が俺の声を聞いて笑っ、クッ」
そっか、俺もみんなの所へ太輔、ありがと忘れないよ千賀や塚ちゃん。
ここで知り合った妖狐たち、全員のこと何処にいたって。
きっと、太輔はまた俺をあの泉へと連れて行くんだろう。
そしたら…
幸せだった毎日、愛し愛され共に生きた日々が走馬灯の如く脳裏をかすめてく。
さようならは言わないわ、また会える気がするから。
藤「ひろ」
愛している、太輔…