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千年の花嫁

第4章 2つの種族

・二階堂side

また、夜が来た。



横「ニカ、一緒にお風呂へ入るよ」



あれから、わったーはすぐには帰って来なく。



ニ「それなら昼間、入ったじゃん」



副長は何かと忙しいんだ。



横「俺は入ってない、だから付き合いな」



そう千賀が言ってたけど、こんな訳の分からない場所でどんな忙しさだっつうの。



ニ「いっ、いい」



俺には、さっぱり見当もつかないや。



横「嫌だとは言わせない、グイッ」

ニ「うわっ、また無理矢理」



勘弁してくれ、もう。



横「ふっ、そんなふくれっ面をするなって」



ジャアーッ!



ニ「くっ、どこへ行ってたのさ」

横「気になる?」

ニ「別に俺には関係ないし」

横「そうでもないとは思う」



ジャアーッ!



横「お前、ダチを捜したいって言ってたよな」

ニ「あぁ」

横「名前は?」

ニ「戸塚祥太、トッツー」

横「そいつならハッシーの所にいる」

ニ「ハッシー?」

横「橋本良亮、白の三尾、訳あって婚儀がまだだったが明日するって太輔が言ってた」

ニ「なっ」



じゃあ、俺と同じ目に。



ニ「頼む、やめさせてくれ」

横「それは無理ってもん、分かってるだろ?フッ」

ニ「くっ」



トッツー、こんなにも傍にいるのに助けてやれないだなんて。

俺は、なんの為にここへ来たんだよ。

ごめん…クッ




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