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千年の花嫁

第4章 2つの種族

・二階堂side

翌日、目を覚ましたときには既にわったーの姿はなく。

ハッ、まさか。

嫌な予感がし、飛び起きると急ぎ扉の方へ向かった。

しかし―



ニ「くっ、開かない、ドンドン、ドンッ」

千「どこへ行く気?ニカ」

ニ「千賀!?」



そしたらこいつ、いつの間にか後ろにいてさ。



千「無駄だよ外へは出られない」

ニ「わったーは何処へ行ったんだよ」

千「答えなくても分かっているんじゃない今日はハッシーの」



やっぱり…



ニ「頼む、ここから出してくれ」

千「はぁー本当に困った姫さんだぜ」

ニ「くっ」

千「もう無理だって、とっくに婚儀は終わってしまって今頃は」



それを聞き、身体の力がガクンと抜けてしまい。



千「ニカ!」



膝をついた俺の傍へ、慌てて駆け寄って来る千賀。



ニ「お前らはなんも分かっちゃいない、クッ」



無理矢理に陵辱される辛さを。



千「じゃニカは分かっているっていうの?」



が、逆にそう言い返され言葉を失ってしまう。



千「確かに俺らのしている事って人間からしたらすっげぇ酷いことなのかもしれない、けど」

ニ「‥‥‥」

千「こうしなければならなくしたのはお前ら人間なんだぞ」

ニ「えっ」



どういうこと?




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