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千年の花嫁

第7章 希望の花嫁②

・二階堂side

もう昼か、ハァ



玉「あらら、そんな切ない溜め息を漏らしちゃって俺がいるじゃん」



今日も帰って来ないのか。



玉「ご飯、食わないの夜もあまり眠れてないみたいだって千賀が言ってたし」



何度も何回も目を覚ますんだ、でもわったーはいなくて。

とたん眠れなくなってしまい、あっちへゴロゴロこっちにゴロゴロ。

畳の上を転がりまくって気がつくと寝てるけど、すぐ目を覚ます昨日もその前も。

枕に、布団にと抱きついてもダメでさ。

あんな奴のどこがいいんだか、強引で自分勝手に襲いまくって。

けど気持ちよくて堪らない…



玉「やっぱね思った通り、そろそろ限界かな。わたを呼び戻したほうがいいかもしれない」



ちゃんと俺の喜ぶところは知っていて執拗に攻めて来る、あぁー腹が立つ。

と、そのとき。



千「ニカ聞いて俺、見ちゃったんだガヤさんのところで可愛い姫さんと横尾さんが一緒にいるの」



えっ…



玉「バカ千賀、そんなことデカい声で言うな」

千「なんで?あれってあれだろ副長が2人目以上の嫁さんを貰うとき沢山ある長んちの部屋を借りて別宅にするっていう」



べっ、別宅うぅーっ!?



千「横尾さんもやるじゃん、しかし可愛かったな目なんかクリクリしちゃってさ」



やっぱり、浮気してたんじゃんよ。



ニ「うっ…ううぅ‥」

玉「ニカ、こいつの言う事はあてにならないから」

千「でさ」

玉「それ以上なんか言ったら、ぶん殴るぞ」

千「うえっ、どうして」

玉「ニカ違うって、わたはそんなことはしない」

ニ「くっ…丸い目のほうが‥好き…なんだ‥ワナワナ」

玉「違う、わたはニカ一筋だから」

ニ「じゃなんで帰って来ないんだよ!キッ」

玉「それは」

ニ「俺に飽きたってわけ」

玉「ニカ」




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