BLUE MOON
第3章 鼓動
パジャマのボタンを取りはらうと
「…イヤァ」
モモらしい淡い色の下着が露になる。
でも、それは一瞬の出来事。
モモは急かさず華奢な腕でその愛らしい場所を隠してしまった。
「隠さないの」
その腕を引き離しながら耳元で言葉を紡ぐと
「…はぁっ…」
背を浮かせて体を捩った。
その隙に背中に手を回して
…プツン
ホックをはずす。
「あんまり…見ないで下さい」
モモは上目使いで俺を制そうとするけど
「それは無理だな」
…即 却下。
「…意地悪」
「意地悪じゃなくて可愛がってるの」
露になった形のいい膨らみを包みピンク色の先端にキスをすると
「…んあっ…あっ…」
身を捩りながら愛らしく啼いてまた俺を煽ってきやがる。
「…ハアッ…イヤァ…」
…参ったな
初めてではなさそうだけどあまり数はこなしていないんだろう。
「涼…さ…」
シーツを掴みながらも体をビクビクと震わせるその姿がそう思わせた。
「大丈夫」
絡めた指先にキスを落とすとモモは安心したように目を細めた。
それを合図に俺はパジャマのズボンに手をかける。
「全部見せて」
惚れた女を抱くのは久しぶりだ。
いつものペースがつかめない。
一夜限りの女なら喜びそうなところを触って摘まんで
「…あんっ…」
舐めて吸って
「…あ…あんっ」
突っ込めばいいだけだったのに
惚れてしまうと少しでも俺に溺れてほしくて…啼いてほしくて…
「痛かったら言えよ」
恐る恐る指を一本 蜜が溢れる場所に落としていく。
「…ああっ…」
思った通りの狭さ
「もしかしてはじめて?」
ギュッと瞳を瞑り耐えているかのような表情に俺こそ不安になる。
「ゴメンナサイ…初めてではないんですけど…久しぶりすぎて…」
聞かなきゃよかった。
自分のことを棚に上げて、よせばいいのに
「どのぐらいぶり?」
「高校生のときに…」
…聞いたっていいことなんて何もないのに
「そか…」
俺は無駄に歳をとってしまったんだな。
この滑らかに滑る肌に触れたヤツが俺以外にいるなんてな。
「でも…」
「ん?」
「その時はこんなに気持ち良くなかったです」
…ったく、この調子じゃ
「…阿保」
「…スミマセン」
オジサンは先が思いやられるよ。