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BLUE MOON

第3章 鼓動


「…ぅっ…」

眉間にシワを寄せて顔をしかめるモモに

「ゴメン…痛かったろ」

謝りながらも頬を緩めてしまう。

「だ、大丈夫です」

深呼吸をして痛みを逃し、気を使ってくれる年下の彼女に

「少しこのままでいようか」

どれだけのめり込んでんだっつう話。

「可愛いな」

少しでも痛みが和らぐように柔らかな髪を撫でながら優しく抱きしめる。

するとだんだんモモの表情が柔らかくなっていく。

吸い込まれてしまうような大きな瞳を見つめると

「もう…大丈夫だと思います」

視線をそらしながら覚悟を決めてくれた。

そんな可愛い姫にキスを落とし

「痛かったら必ず言うこと。わかった?」

その心意気を有り難くいただくと

「涼さん…」

モモは返事をする代わりに頭を浮かせてに俺にキスをくれた。

…ったく 勘弁してくれよ

重ねただけの唇が一気に熱を持つ。

「桃子…」

俺は腰をゆっくり動かしながらモモの小さな舌を追った。

…ヤバいな

気を抜くとあっという間に持っていかれそうなほど締め付けるナカ

モモのいい場所を探してる場合じゃない。

でもモモのまだ見たことのない顔が見たくて

「…あんっ…ハァ…」

教科書通りにその場所を擦れば綺麗な曲線を描く裸体がビクリと跳ね

「…イヤァ…」

まだまだ狭い奥をコツけば背を反らせながら白い喉元をさらす。

「綺麗だよ」

髪を撫でながら吐息を漏らす唇に堪らず唇を重ねると

「…涼さ…んうっ」

彼女は細い舌を絡めてきた。

ぎこちないその仕草が手加減している俺の腰を更に突き上げさせる。

「…あっ……あんっ…」

だんだん痛みが和らいできたのだろう

モモは自ら腰をくねらせ俺を感じ始めてくれた。

「涼さ…」

それでも時折見せる不安げな微笑み

シーツを掴むその指先に指を絡めて細い指にキスをする。

「大丈夫、俺に預けて」

するとモモは俺の真似をするように絡めた指にキスをして

「…大好きです」

たった一言 俺のために紡いでくれた。

「…煽るなって何回言ったらわかるんだ?」

やっと巡り逢えた

「…あんっ……待っ…て…」

人生を共に歩みたいと願う人

この先どんなことがあっても守り抜くと誓える人

「…愛してるよ」

カーテンが付いていないこの部屋

「…ハァッ…涼さ…」

月だけが俺たちを照らしていた。

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