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BLUE MOON

第4章 スタート


抱き上げられた瞬間 私の中心に

「…ンうッ…」

はじめての感覚が突き刺さった。

震える体をどうすることも出来ず、ただその熱を受け止めると

「全部見せて」

涼さんは中途半端に脱がせていた私のパジャマを脱がせ

「…可愛い」

私の顔中にキスの雨を降らしながら 腰に添えていた大きな手で胸を掬い上げた。

「ダメっ…」

たったそれだけのことなのに

「なんで?」

「…恥ずかしい」

私の腰は自然と揺れて

「…ヒャッ…」

淫らな声を発してしまう。

「ココ好きでしょ?」

涼さんはそんな私と対照的にいつものように冷静に優しい声色で私の耳に囁く。

「…涼さ…お願い…」

この苦しさから解放されたくてギュッと首に抱きつくと

「…あんっ…イやっ…」

形を自由自在に変えていた大きな手は一点を摘まんで

「桃子はエッチだ」

「…あぁっ…」

弾いた。

その瞬間私の体から力が抜けて首に回していた手が緩む。

額と額が重なると涼さんは私の唇をペロリと舐めて

「昨日よりもっと気持ちよくさせてあげる」

「…んうっ…」

腰を突き上げながら私の口内に舌を捩じ込んできた。

…なにがなんだかわからない

「…あっ…あぁっ…」

はじめてエッチをした高校生のときは痛くて苦痛でしかなくったのに

「…涼さ…涼さ…ん…」

ヤってることは同じでもこうも違うものなんだと

「…スゴい絞まってきた」

私の胸に舌を這わす彼の頭を抱えながらその熱と舌に酔いしれた。

部屋中に響く

「…やぁっ…おかしくなるっ」

私自身も聞いたことのない悲鳴に近い自分の喘ぎ声。

「そろそろだな」

涼さんは小刻みに震えだした私の体を寝かせると脚をグイッと引き寄せて

「泣かせちゃったね」

自然に流れ出した私の頬を伝う涙にキスをして

「でもゴメン、もう少し啼いてもらうから」

さらに大きな音を立てながら腰を打ち付けた。

「…もぅ…ダメっ…」

…思考が停止する

そう思った瞬間に瞳を開けると涼さんも苦しそうに眉間にシワを寄せて私を見下ろしていた。

…アーモンド色の瞳に引き込まれる

「…涼さ…」

深くて真っ暗な海の中は苦しい

「…イやぁっ…」

でも 怖くない

「好きだよ…桃子」

「…ああっ…イヤッ…アァッ…」

だって大好きな彼が溺れる私をきつく抱きしめてくれていたから。

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