BLUE MOON
第4章 スタート
「…っ…はぁ…」
寝室に甘い声が響く
出張の前に堪能するつもりが乙女の事情でお預けをくらい
「涼さ…」
モモと肌を重ねるのは随分と久しぶりだった。
伸ばされる華奢な腕は俺の首に背中にと巻き付く。
お仕置きと称したベッドの戯れ。
それなのにモモは拒むこともせずに俺に身を捧げる。
「…んふっ…はぁっ…」
相変わらず進歩しない下手くそなキス。
「途中でやめないの」
「…んっぁ…」
呼吸さえも奪うようにモモの唇を堪能しながらパジャマを脱がせていくと下着を身に付けていない胸が露になった。
「可愛い」
モモは寝るときにブラジャーを身に付けない。
それは同棲を始めてから知ったこと。
「…あんっ…あっ…」
ピンク色の頂を口に含み吸い上げ舐めて少し歯を立てるとモモの体がビクリと跳ねる。
「今日はいつもより乗り気だね」
「…そんなこと」
「そんなことあるでしょ?こんなに腰を浮かせて」
背を反らせ腰を浮かすその姿を愛しく思いながら体の線をなぞって中心へと指を這わせると
「ここもこんなに濡らして」
「…違う」
すでにそこは甘い蜜が溢れていて
「そんなに俺とシたかったの?」
反応を見れば一目瞭然なのにあえて言葉にしてしまう。
「知りません」
モモは頬を赤く染めながら瞳を反らして反抗するけど
「知らないの?ここは正直なのに」
「…やぁ…あんっ…」
同じ気持ちで待ち望んでいてくれたことが嬉しくてモモのナカへと指を進める。
何度か指をスライドさせるとモモは素直に俺の指を堪能する。
「お仕置きなのに随分と気持ち良さそうだね」
体は素直なのに潤んだ大きな瞳は反抗的に俺を見上げる。
「足りないならもっと気持ち良くさせてあげなきゃな」
「…いやっ…ダメ…あんっ…」
モモの細い脚をグッと押さえ付けるように開いて蜜が滴る一番敏感なそこに舌を這わせ
「腰動かすと舐められないでしょ」
片腕で腰をしっかりと掴みながら指と舌でさらに追い詰めた。
「やぁ…止めて…」
モモはイヤイヤと首を振り快楽の波から逃げようとするけど…これはお仕置きだからね。
「やめないよ」
「涼さ…っ…お願い…」
会えない間 シーツを掴み背を反らすその姿を何度想像しただろう。
それなのにキミは他の男と…
「ダメっ…」
だから簡単にはイかせてあーげない。