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俺は彼を愛してる

第1章 first contact

もう一度 会いたい!

急いで裏口から店を出たけど
店から出て来た客の中には
居ない

あきらめて
店に戻ろうとしたら
目の前に居た

この人だよねぇ?
除き混んでみた

どうしよう会えた!
どうしよう嬉しい!
もう会えなかったら?

離れたくない!
思わず
かわいい唇に吸い付いた

逃げないでほしくて
抱き寄せたら
脛を蹴られた

痛かったけど
そんなこと どうでもよくて

彼のスーツの端を掴んだ
「あのっ!俺 もう一度
どうしても会いたくて
怒ってる?」

俺の影に入って表情が
よく見えないけど
彼は首を横にふった

「また 会ってくれる?」
彼は何も言ってくれないけど
首を縦にふって

ペコッと頭を下げて
俺の横をすり抜け
小走りで帰って行ってしまった

ドキドキがおさまらない
こんな事は初めてだ

多分 真っ赤な顔のままだけど
店に入ると
兄貴が洗い物をしてたから
手伝った

「ツー何か良い事でも
あったか?」

「うん」

「そうか そりゃ俺にとっても
良い事だ」

兄貴が
とても嬉しそうだったから
俺も嬉しかった

 

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