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俺は彼を愛してる

第2章 sort out

不意に声をかけられ
どうしてイイか分からず

とにかくその場から
逃げ出そうとするも
呆気なく捕まった

そのまま 鍵の開いていた
ボーイズバーの中に
招き入れられると

昨日とは打って変わって
噎せ返る様な香水の匂いがした

カウンターに居た
スーツを着こなして
ギラギラした男達が
ゾロゾロと寄ってきて
声をかける

「おはようございます 一鳳さん」
「ご馳走に なりに来ましたぁ~!」

ニッコリと微笑んだ 男達が
寄ってくる状況にビックリして
後ずさると
一鳳さんに押され
前進させられてしまう

心臓が口から
飛び出そうになるって
こういう事なのね

なんて考えながら
箱と一緒にカウンターに
流れるように運ばれてしまった

荷物から解放されて
肩や腕のストレッチをしながら
一鳳さんが尋ねる

「花ちゃん昼飯食った?
ラーメン食べてきなよ」

「へ?!
お昼?まだですけどぉ...」
声が裏返ってしまって

どんどん顔が
赤くなっていくのが分かる
思わず下を向いた




 

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