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俺は彼を愛してる

第10章 Revolution

ツータンの出演するショーの最終日

花束を抱えて見に行った

やっと会えるわ!

始まる前にロビーで
有名人のインタビューを見た

舞台女優 歌舞伎役者・・
ワイドショーで見た事があるVIPを
沢山見付けて緊張感が増した



いよいよスタート!!

10日程会ってなかっただけなのに
ステージの上のツータンは
まるで別人の様に成って居た

かっこよすぎて
胸が張り裂けそうになった
早く『素晴らしい!!』
って伝えたい!



ショーの打ち上げに参加できる
関係者のパスは
事前に K さんから貰っていたので
打ち上げに参加する

ツータンは
知らない人にも笑顔を向ける
自信に満ち溢れる
素敵な女性になっていて

きっと
僕の事なんて目に入ら無い
瞬時にそう判断出来ちゃった

追い打ちを掛けるように
クイーンさんが耳打ちする

「あなた
あそこから翼希を連れ出せる?
連れ出して
同じ笑顔にできるの?」

無理だ...

帰ろうとしたら
後ろから声がする

ツータンだ

振り向かなくても分かる
何度も 何度も
聞きたいと願っていた声

目頭が熱くなる
でも
もう 手を伸ばしちゃダメよ




 

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