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突撃せよ

第3章 浩太の実態






連れて来られたのは、今は使われていない空き部屋だった。

浩太の奴…

何をやらかしたんだ。

もう不安と緊張で、心臓が破裂しそう。




「人の女に手だすなんて、良い度胸してんじゃねぇか」

「えっ…嘘でしょ」

「とぼけんなっ!お前だってことは、もう分かりきってんだよっ!!」




ドコッ


いきなりお腹の辺りに蹴りを入れられて前のめりになる。

倒れることも許されず、両腕を二人の男に取り押さえられた。

一人の男が僕の前髪を掴み、顔をあげさせされる。




「…っ」

「男のくせに、女みてぇな顔してるな」




蹴られたお腹も掴まれた腕も痛くて、一刻も早く逃げ出したい。

もしここで、僕が浩太ではないことを告げなければ…



浩太には…

手をださないかもしれない。


僕は覚悟を決めて、ギュッと目を閉じた。


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