オキナグサ
第1章 ミホ
あー……すっごい
奥にビュービュー当てられてる
俺も出ちゃった……
「あ……あぅ……う……」
「すっごい出たね。俺も出しちゃった。お腹汚しちゃってごめんね?」
俺が謝ると、ぼーっとした顔をはっとさせて
「かっ……かけてもらえて嬉しいです……!」
「えーほんと? 嬉しいな」
でもそろそろ時間も遅くなってきたし
帰ろっかな
休憩で入ってるしね
それからシャワー浴びて服着て
会計を済ませて
「じゃあ俺こっちの地下鉄だから。じゃあね」
「あ……待って……その、また会えますか? ミホさん……今まで会った人の中で1番……その……よかったから……」
顔真っ赤
「いいよ。時間あったら」
「! ありがとうございます!」
「うん。でも他にもメールばんばん入るからちょっと先かも」
あ、あからさまにガッカリした顔
ごめんね
恋人はちょっと募集してないんだ
「またね?」
だから君とはもうないかな
残念
可愛かったけど、俺の言葉であんな風に乱れて可愛いく堕ちちゃう子は他にもいっぱいいるんだよね
だから恋愛感情持ち込んでくるような子は
いらないや
俺はスマホでお相手募集のサイトを開いて
今日の相手を拒否設定にした