オキナグサ
第6章 違和感
予想外の聖くんの力強さにびっくりしたと共に、何でもないように俺を運ぶ姿にちょっとキュンとした
「寝室こっち?」
「あぁ」
心臓が口から出そうなほど緊張する、という気持ちがよくわかる
胸に収まっていられないぐらいに暴れていて
どうにかなりそうだ
俺の寝室に入ると、聖くんは興味ありげに俺の部屋をぐるりと見渡した
「あんまり、見るな」
「ごめん。でも、なんか……朝陽さんらしい部屋だなって思って」
そう言うと、まだ抱えたままの俺にちゅ、とキスを落とす
「!」
なんてキザなことをするんだ
大の男1人抱えて
「下ろすよ」
ゆっくりと優しくベッドに下されて、すぐに俺にのしかかるように聖くんがやってくる
「……ん、ぅ……ふぁ」
再び唇が重なると、今度は遠慮なく口の中へと舌が侵入して来て掻き混ぜられた
そっちに夢中になっている間に俺の着ていたシャツはボタンが外されている
熱いほどに熱を持った聖くんの手が俺の腹を撫でて、脇腹へ、胸へ、と徐々に移動していった
「ふ……ぅ、んんんっ、そこ」
最後に到達した胸の先端を指で刺激されると思わず声が出る