オキナグサ
第6章 違和感
そして口から離れた聖くんは、俺の首や鎖骨にキスを落としながら下に向かって
指で弄られ続ける胸の先端に吸いつかれる、と思ったら
「んん!? ひじりく、そこ……っだ、めだ!」
「どうして? いい匂いするよ?」
聖くんが顔を寄せたのは俺の脇
いい匂いなんてするわけがない!!
外から帰ってきて、シャワーだって浴びていないのに!!
そう反論したいのに、舐められて、たまに甘噛みされると何故か胸の先がじりじり痺れるような感覚になって
そこを更に指で刺激されるから、まともに喋るなんて出来るわけがなかった
「や……っ、ほ、んとに……くぅ、ん」
甘い声が口から漏れて行く
そんなところが性感帯だなんて
そんな、こと……あるわけがない
のに
上にのしかかる聖くんに自然と押し付けるようにしていた下半身は、はっきりと反応している
「下も脱ごうか?」
履いていたズボンと下着をベルトを外すなり一緒に下にずり下げられて、羞恥心が一気に湧き上がってきた
「……っ」
「ごめん。でも、俺も余裕ないから、許して」
驚いて上半身を少し起こした俺に、許しをこいつつ口付けをされる