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オキナグサ

第7章 取り付けとお泊り

聖視点


頭重くなった
力が抜けたから、朝陽さん眠ったってことかな


「…………ふぅ」


なんだか信じられないな

朝陽さんが、俺のこと好きだって


俺も、朝陽さんのこと、好き
なんて


いつからなんだろ


好きって言われたから好きになったとか
そんな単純なことじゃないのは確実なんだけど

でも
いつから?


メールがすぐ返ってきて嬉しかった

帰宅途中かな、とか
今日は残業なんだ、とか
そんなこと考えるのもすごく楽しかった

けどそれは、朝陽さんだからなのかって聞かれたら
他の人の時も楽しかったような気がする

3日ぐらいなものなんだけど


それなら何が
って


今までの人と比べてみて
違いをいうなら


俺のこの異常な執着心のことを、可愛いとかそういう言葉で受け入れたフリをするんじゃなくて
個性だって言ってくれたことかな

それから、俺が求めた分だけ朝陽さんも求めてくれたこと


楽しかった、なんて
初めて言われた

他の人にとっては苦痛でしかなかっただろうけど、なんで朝陽さんには通用しないんだろ


「……」


可愛い顔で寝ちゃって

本当に俺でいいの?

起きたらもう一回聞いてみようかな

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