テキストサイズ

オキナグサ

第7章 取り付けとお泊り


いつのまにか寝ていた俺がふと目を覚ますと


朝陽さんだ


整った顔が、目の前で未だ寝息を立てている


「ん……」


唇柔らかい

俺、今までキスってそんなに特別好きなわけじゃなかったけど

朝陽さんとはもっとしたい


寝込みを襲ってるみたいだけど
ごめんね


「ん……ふ、ん……っ」


緩く閉じた唇を舐めて、吸って

そうしてるうちに朝陽さんの口が開いてきて、今度は舌で中まで味わって


睫毛長いなぁ
あ、今少し震えた?

起きるかな


やめるどころか、口付けを深くすると
ゆっくりと朝陽さんの目が開いた


怒られる?

でも、もう少し


すると、ふいに朝陽さんの腕が俺の首に回ってきて


「ん……ふ、んん!?」
「ひじり、く……んぅ、もっ、と……っ」


ぐい、と引き寄せられた


あー、もう
だからなんでそんなに積極的なんだよ……!!


朝陽さんも動いて俺に絡ませてくるから、最後にはお互いの唾液でベタベタになった


「昼寝からの目覚めとは思えない」
「そうだな」


いやそこは照れ笑いするところじゃないから

なに可愛く笑ってんの
まさか他の人に対してもそんな感じなわけじゃないよね?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ