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オキナグサ

第7章 取り付けとお泊り


「いや……俺のせいで、買いに行く時間もなかったから」


変なこと気にするよね
朝陽さんて


「朝陽さんのせいじゃなくて、勝手に引っ張って連れて帰ってきた俺のせいでしょ?」


それに


「やめてよ、あの人が勝手に話しかけてきただけなのに、朝陽さんが謝るとか。あの人のせいで俺と朝陽さんの空気が悪くなるとか耐えられないし、2人しかいないこの空間で他の人間が影響してるとか、嫌すぎ」
「……」


次謝ったらディープキスで塞ぐ


「だから、余計なこと考えてないで俺のこと考えて」


それで、こっちきて


「……っ」


みるみる顔を赤く染めた朝陽さん


いいね
俺のこと考えてる顔


ゆっくり俺に近づいてきた朝陽さんを、腕の中に閉じ込める


あったかい
気持ちいい

朝陽さんも俺の背中に手を回してくれた
嬉しい


「好き」


勝手に口から溢れて行く


「好きだよ、朝陽さん」
「……俺、も……好きだ」


離れたくなくなっちゃう
さっきまでそこそこお腹空いてたのに

すると、はかったようなタイミングで朝陽さんのお腹が可愛く泣いた


「〜〜っ」
「ふふ、ごめん。ご飯にしよう」

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