オキナグサ
第9章 狂嫉
「足りな……っ朝陽さ、ん……の、おちんぽ、欲しいよぉ……っ」
これ以上ないぐらい脚を大きく開いて、動きの鈍くてもどかしい手は先端ばかりを擦り続ける
「あぁあ……っ、あ、あん、んー……っ」
薄っすらと開けた目
さっきは視界に入らなかった天井の
きっと、部屋の角
そこに小さな赤い光を見つけて
「ぁぁぁぁぁあっ!!! あ、あー……っ!」
俺は興奮のあまり射精した
あの赤いのはきっと、カメラの録画中のランプだ
やっぱり
やっぱり
朝陽さんは俺と同じ考えだったんだ!
嬉しい!
見せつけるように自分の精液さえも舌で舐める
「は……っ、は……」
気持ちよすぎて、やばい
肩で息をしながら呆然としていると、今まで真っ暗だった部屋に筋のような光が入ってきた
それを、扉が開いた時に入ってくる光だと理解した直後に扉から覗いた顔を見て、表情筋が緩む
「……あさひさん」
「聖くん、おはよう。何をしていたんだ?」
逆光で顔はほとんど真っ暗だけど、笑みを浮かべてるのぐらいはわかる
「オナニーしてた。朝陽さんが俺のこと放置するから」
「それは悪かった」