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オキナグサ

第2章 お礼


「もしかして、ミホさん……?」
「うん、俺がミホ」


うーん
いい筋肉だ

その筋肉でドMって珍しいね
たまにいるガチムチ系隠れオカマだったりして?


「今日は、その……お願いします!」


違った

ただ性癖と身バレが怖くてサイト使った天然の手慣れてない系ゲイだ

こっちはこっちで珍しい


「じゃあ、行こっか」
「はい!」


返事が体育会系なんだよなぁ


ぽつぽつ会話をしながらラブホ街へと入る

居酒屋帰りらしきサラリーマンと恋人とか
大学生のコンパお持ち帰りとか

色んな人がいた

そんな中で


「離して、くださっ……!!!」
「いいだろ? 君もその気だったんじゃないのか?」
「そんなわけないでしょう! 勘違い、です……っ」


テンプレみたいな喧嘩と引っ張り合いをしている

男と





今日の相手も珍しいのに
まさかの目撃した痴話喧嘩まで珍しいなんて

ツイてるとかの問題じゃないな
これは呪いだな


って


あれ


あの、只管抵抗してる方のスーツ着てる人って
まさか、アサヒさん……?


「男同士でラブホって初めてです」
「離して……っ離せ……!!!」
「あー入れないところも多いしね。でも今までどこでシてたの?」

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