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オキナグサ

第3章 素敵なホテル


そんなことで褒められたことないんだよ、俺

居心地悪い


「前回こうして食事した時もそう思ったんだ。他人と違うことが悪いことではない、と言われた時も……」


それはただ単純に俺が何にも考えてないから出た答えなんじゃないかな

本当の大人はもっとたくさん考えなきゃいけないことがあるんだろうし


考えが浅いのは、むしろ俺の方なんじゃ?



まぁいっか
なんかアサヒさんの機嫌直ってるし

ここでそんな言い合いしたって不毛
このままその可愛い顔のままでいてくれたら、俺も今日楽しくセックス出来そう


ん、やっぱり美味しい


「そういえばさ」
「なんだ?」
「アレ、持ってきた?」
「アレ?」


食事の手を止めて俺をきょとんとした顔で見るアサヒさん


こんなところで言ったら、どうなるかな


「コンドーム」
「っ!?!?」


一気に顔真っ赤になっちゃった
可愛い


「あーほら、そんなむせちゃって。大丈夫? はい、水」
「ごほっ……な、ミホさんが変なことを、言うから……っ」


変なこと、かなぁ?


「エチケットとして当然でしょ? 妊娠はしなくたって、直で出されたらお腹壊すんだから」

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