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オキナグサ

第3章 素敵なホテル


野暮だね、アサヒさん


「速攻脱がされるのに、着る意味あるの?」
「……っ、先に、行く」


そうそう
言う通りにしようね


自分の身体もサッと拭いて
さっきぐしゃぐしゃにしたアサヒさんのワイシャツを持って部屋に戻る


ん、まだ場所によってはべちょべちょ

ワイシャツって液体があんまり染み込まないから、こうなるのがいいよね


「お待たせ」
「何を、持ってるんだ……」


俺の手元を見て、また不穏な空気を感じちゃった?

ご明察


「ん? 目隠し」
「……それは、ワイシャツだ」
「そうだね。でも俺には目隠しに見えるな?」


あと、アサヒさんへの嫌がらせ


べちゃべちゃに汚れたのが顔に触るようにワイシャツをぐるぐるアサヒさんの顔に巻きつける


「冷た……ちょっと待ってくれ、もしかしてこれ……」
「そう、さっきのアサヒさんの先走り」
「そ、な……汚いだろっ」


自分から出たものなのに?


「汚くないよ。臭くもないでしょ? 自分の先走りで顔がちょっと濡れるだけだよ」


俺だったら嫌かな
いや、プレイの一環だったら興奮するかも


「あぁ、でも冷たいんだっけ? なら今あったかくしてあげる」

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