オキナグサ
第4章 告白
今笑ってる俺の顔は、すごく不敵な笑いなんじゃないだろうか
ここ最近ずっと押し込めてた真っ黒な気持ちが
溢れるみたいに心に満ちて
何もかも
常識とか、家族とか、友人とか
そういうのまで全部壊すみたいに
侵して
「じゃあ付き合う?」
「!」
一瞬嬉しそうな顔をされて、あぁ本当に付き合ってもいいかも、なんて思う
そろそろ寂しかったし
本当に、いいよ
耐えられるなら
「その代わり俺がこれから言う条件は全部飲んでね?」
「条件……?」
うん、そう
条件
「スマホの連絡先、全部消して。男も女も関係なく。当然俺と会ったサイトも退会してね。面倒くさいならスマホごと壊しちゃってもいいかな、とか思ってたんだけど、俺からもお兄さんからも連絡できないと困るから、面倒くさがらないでちゃんとデータは消してね。当然理由がなければ電話はツーコールまでに出ること。メールは5分位内ね。あ、あと何の操作したかとかも全部わかるように俺が指定したアプリを入れて、絶対消さないように。友人関係で、他に連絡先消しても今後会う可能性のある人間はしょうがないから1度だけ会って、全員と縁を切ってきてね。親はしょうがないけど、年に1回ぐらい会えればいいでしょう?」
「……ぇ……っ」