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Cat Rabbit~猫と兎の愛の日常~

第1章 元旦じゃなくてもいい~二人でいるだけで~



 1月2日、ねこうさタウンに戻ると急いで、カノコイで振り袖に草履を仕入れた。着替えて、メイクサロンでネイルをしてもらい、ヘアサロンでおだんご頭にしてもらった。バタバタと時間が過ぎていく。

 急いでCat Rabbitに戻る。戻るとカヅキちゃんがカノコイの黄色の着物で閉店作業をしているところだった。

「カヅキちゃん!」

「店長、お疲れ様です! 店長……すごい、似合っています」

「ありがとう」

「店長、お疲れだろうから初詣じゃなくて、近くの公園で記念撮影だけでいいですよ。人混み苦手って前に聞いていましたし。もう少しで終わるので待っていて下さいね」

 にっこり笑うカヅキちゃんの姿に涙を流しそうになりながらも耐えた。

「わ、私も手伝うよ!!」

「大丈夫です。お疲れでしょうからゆっくり休んで下さいね」

 いつもカヅキちゃんに甘えてばかりの私。無論、計算が苦手な私が手伝ったら逆に時間がかかるというのもあるのだろうけれども……。

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