完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第2章 完璧な別れと憂鬱な出会い
「――――結婚…するの?」
「あ、…うん…来年の春には挙式を――――…」
最悪…
そこまで話しが進んでいたのに…別れ話を後回しにしていたとか…
段取りが違う!順序が違う!優先順位が違う!
情けないやら…悔しいやら…
その時の私の気持ちなんて――――…世界中の誰にも理解は出来なかっただろう…
「――――そう、おめでとう」
「あ、うん――――…ありがとう」
バカだ――――…この男はバカだった…
でも、そんな男と…2年も付き合った私はもっと――――…バカだ…