完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第2章 完璧な別れと憂鬱な出会い
「ここ、知ってる?」
「ん?」
私が金髪男性に連れてこられたのは…
「“罵りバー”だって!面白そうじゃない?アメリカに居たときから気になってたんだよね~!」
「…罵り…バー…?」
「“お叱りバー”って、別名もあるみたいだけど、罵りたい人と罵られたい人(叱られたい人)が集う場所みたいですよ!」
普通のバーに見えたが…
カウンターではカップルがケンカ?いや、一方的に男性に女性が叱られている…
テーブル席でも同様な光景が見受けられた…
「お嬢さん…なんか、鬱憤が貯まってるんじゃないですか?吐き出しちゃいましょ?私がお付き合いしますよ!」
ちょっと…引きました――――…