完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第6章 完璧なご褒美に憂鬱なお仕置
基本――――…曽根は良く働く…
前社長の孫である彼は…一応…会社経営のノウハウは頭に叩き込まれているらしい…
そして、慣れないながらも持ち前のスキルを活かして新しい企画やシステムを発案し成果を出している…
まだ、知り合って間もないが――――…出来る男ではある
秘書課の中でも曽根の評価はうなぎ登りで…
社内でも
“付き合いたい男”
“結婚したい男”
“子供が欲しい男”
“抱かれたい男”
全てでナンバーワンに輝いていた
そんな曽根と…社長と秘書…と言うだけの関係だったら、私も尊敬しそのくだらないアンケートに1票投じていただろう
だが――――…社長と秘書として出会う前に…体の関係まで結んでしまい…あげくのはてには
曽根のヤバイ性癖のド真中だった私は…
社長と秘書…と言う立場を越えて――――…とんでもない関係になっているわけだ…