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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第6章 完璧なご褒美に憂鬱なお仕置


秘書課に向かうと実周室長が役員付きになった若月さんと馬場さんを注意していた…


「そこを…臨機応変に対応しないと……

役員の言っていることを全てひきうけたら…君たちの仕事が増えてしまうだけだよ?」


「…はい――――分かってはいるんですけど…」



若月さんが疲れたように肩を落とす姿がなんともいたたまれない…



「――――失礼します…どうされましたか?」



「あっ、神谷さん!」



私の登場に目を輝かせる…



「神谷さん――――…すみません…予定表ですよね…」



「ええ……それより二人とも…大丈夫ですか?」




話の流れは分からないが…役員のタヌキジジイどもになにやら無理難題を言われ困っているのだろう…



「神谷さん……あの~、神谷さんはあの役員達の派閥の件…どうされていたんですか?!」



若月と馬場は秘書課に配属され2年目と…まだ日が浅い…


私ですらも5年目で役員付きになったくらいだ…

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