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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第6章 完璧なご褒美に憂鬱なお仕置


「あ~…派閥…ですか~…ありましたねそんなのも」



前社長のときからタヌキどもは…アイツは気に食わんだの、仕事のなんたるかを分かっていない…とか言いながら…


派閥を作っては…打ち合わせの妨害をしたり…会食にいちゃもんを着けたり…自分達が社長のお気に入りになりたくてゴマをするための接待を企画させたり――――と、秘書を駒のように使う


仕事の話をしたいのに――――と、まぁ…昔ながらの頭の固い役員は自分の役職を勘違いしているバカも多い…



今の社長にはそんなもの…通用しないって心のなかでは分かっていても…



癖や習慣はそう簡単には直せないらしい――――…



私は、やれやれと二人が実周室長に提出した予定表を見る――――…



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