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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第6章 完璧なご褒美に憂鬱なお仕置


「神谷さんはどうしていたんですか?」



若月はすがるかのように私を見つめる――――…



「あ~…基本――――…無視です!

そんな、茶番に付き合うほど秘書は暇じゃ無いんで!


今回は…社長の予定を変更してまでの打ち合わせですから――――…社長の貴重な時間を奪った自覚をもって欲しいと各常務に報告してください!


それに、打ち合わせからの流れで何故に会食が入るんですか?料亭に移動するんですか?打ち合わせごときに?」



すると、若月が追加資料を私に見せた――――…



「なんか――――…その日は、社長の誕生日らしくて――――…企画成功のお祝いと誕生日のお祝いも一緒にしたいと――――…」




――――誕生日?!




「…あ~…忙しくて忘れていました!」



「ハハハ…神谷さん…それは不味いですね…一応、社長秘書なのですから――――…把握しておいてください…」



実周室長は私の態度に少しばかり焦った姿を見せる!




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