完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第6章 完璧なご褒美に憂鬱なお仕置
「――――あの変態も…いつか私に飽きて…違う女に尻尾を振るのよ…」
何だか…凄く寂しくなった――――…
曽根が私に何故にあんなに執着しているのか…不思議になる
女子の平均よりも少し背が高い所とか…
目付きが悪い所とか…
胸が…平均よりも小振りな所とか…
髪が太くロングにすると広がるからベリーショートしか似合わない所とか…
――――…ん!?私…ダメじゃん?!良いところ無いじゃん?!
せいぜい…胆が座っているとか?仕事が出来る…事ぐらいじゃないか?!
性別…男でもやっていける――――?!
はぁ?曽根は…なんで私が良いんだ?!
どんどん…落ち込んでいく
「女に生まれなきゃ良かったな…」
社長室の扉を前に私は大きくため息をついた…