完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第2章 完璧な別れと憂鬱な出会い
静かに壁が出来上がると、社長は満足そうに座席に座り直した――――…
「1ヶ月ぶり?ライカ――――…」
「――――…え?」
私は、ロビーで思ったことが的中したのだと…
確信した…
「…やっぱり……なんで――――…それに、金髪…は…」
「さすがに…社長になるのに金髪は…ねぇ…」
「「ねぇ…」じゃねーよ…」
私は、ハッと口を押さえた!!新社長にこの態度はダメだ!
でも――――…
チラッと見た社長は私をうっとりした目で見つめている…
「///秘書課名簿に神谷雷華ってあって――――…もしかして?!って、思ったんだよね!」