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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第2章 完璧な別れと憂鬱な出会い


「前社長が――――…私のお爺様で…海外に留学するのなら、将来跡を継げって言われてて…

アメリカでセキュリティの勉強をして…就職して…力がついたと思ったら…日本から呼出しが来て――――…今に至るってわけ…」



社長は跡継ぎがいないと思っていた社員たちは大慌てしたのだろう…



もしや――――…自分が社長になれるのでは?!っと、画策した役員も少なからずいたでは?



そこに現れた――――…見ず知らずの後継者…



会社のかの字も知らなさそうな小僧に見えたに違いない…



「まさか――――…役員との顔合わせに…金髪で行った?」



「///へへへ、アメリカで生活していると…髪形とかあまり気にならなくて…

1ヶ月前…ライカと会ったあの日の3日後だったかな?役員の皆さんと会いましたよ!」




それだ――――…原因はこの人に間違いないが…



日本の大手企業の役員は基本…時代劇の「越後屋…お主も悪よの~」と、渋い声で笑う…小物が多いが…それなりに場数を踏んできた強者…


金髪のメリケンかぶれが現れたら



いじめたくもなるもんだ…




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