完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第9章 実周室長と財前さんの話し!
「卓郎…自分が何を言っているか分かっているんですか?
答えが――――…欲しいなんて…大嘘じゃないですか…」
ガタン――――…と、グラスが倒れた…
目の前には、財前の顔が触れるほど近くにある――――…
テーブルを乗り越えて財前が俺を…近距離で見つめている…
「///…そう――――…答えは…知っていた…
財前の事が…好きなんだ…
何十年も――――…忘れられないほど…」
――――…
強く――――…奪われるようなキスが…
財前から俺へ与えられた!
「///ん、んん――――…あっ、ん、…財…前…あっ、んん」
「んっ、ん――――ッ卓郎…卓郎――――…卓郎…あの時の…キスなんかしなければ良かったです…
そうしてら、俺は――――…卓郎から離れなかった…
卓郎と友達のまま…親友のまま…居られたかもしれない――――…」
キスはどんどん深くなり…
お互い――――…追いかけるように…テーブルの横に移動し…
抱き合った――――!