テキストサイズ

完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第2章 完璧な別れと憂鬱な出会い


会食が始まる前に役員が次々と新社長の曽根に話しかけてくる


役員の顔と役職が一致しない曽根は、私のアドバイスと少しの情報で上手に会話を進ませていった



ド変態のくせに…コミュニケーション能力が高いのか笑顔を絶やさず軽い嫌味や意義悪な質問に答えていく



――――…仕事は出来るのかもしれない…この人…






「曽根社長…そろそろ会食が始まりますのでお席にお願いします」



「神谷さん、ありがとう。サポート助かったよ」



曽根は、席に戻りながら私に満面の笑みで感謝を表す




「///い…いえ――――…」




くそ…



不覚にもドキッとしてしまった…




無駄にイケメンだったりもするから…余計に腹が立つ…



1ヶ月前…


その笑顔とコミュニケーション能力にホイホイ付いて行ってしまったのだから…ぐうの音も出ない!




ストーリーメニュー

TOPTOPへ