完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第11章 実周さんと財前さんのお話②
髪を乾かし終えると俺は卓郎の後ろ首に噛みつく…
「///ざっ…財前――――…痛いよ」
「フフフ…痛くしてるんです、わざと」
ドライヤーをテーブルに置くとそのまま後ろから卓郎を抱き締める…
噛んだと言ってもアマガミである…痛いわけ無いし…卓郎を傷つける訳もない…
じゃれているのだ…
おっさんがじゃれ会う図は…流石に綺麗でも可愛くもないが…
誰もいないのだ…
好きにするさ――――…
「卓郎は…美味しいですから」
「///おっさんが美味しいわけ無いだろ?」
その通りであるが…
俺にはA5ランクの肉より旨いのだから…嘘ではない