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しかし
いざこうして目の前に五郎が立つと
真由子の気持ちはぐらついた…。


今の真由子には
夫の翔太がいる。
翔太には自分の過去を
真由子はしっかりと伝えていない

『過去は変えられないけど、それでも一緒に生きていってほしい…』
そう翔太がプロポーズをしてくれたからだ…

今、こうして
五郎が実際に登場して
きたことを
翔太が知ったらと思うと…
それは真由子が翔太に
『私はあなたの推察の通りAV女優でした。それも、不通の人生を歩んでいる女性なら、多分、一生しないであろう変態的なセックスも、(獸姦も含めた)倫理的に許されないセックスまで経験した女です』
という事実と
その無修正があなたの知らないところで
ネット上に晒されている女です
という現実を
翔太に知られることになる…。

そう思うと

真由子はとっさに

『五郎ちゃん…！ごめんなにも言わないで帰って！』
そんな言葉が口をついた。