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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第22章 美紀。あの日の回想…。

美紀は
しつけの厳しい両親のもとで育った。

それが
いつのまにか
自分は父や母のひいた
レールの上を歩いてるだけ?

そんな反発になって
思春期を迎えた
そんな美紀は高校の頃に演劇に出会う
役を演じているときだけは
両親のひいたレールから外れて
自分の世界に没頭できたからだ。

美紀は大学に入ると
親元を離れた
そして
演劇に没頭するうちに
大学にはほとんど行かなくなった…。

そんな時に
美紀は
汗かきで不器用で
とてもとても演技が下手くそな
若者とであった。

その男の名前は鈴村浩といった。

浩のあまりにもな不器用さは
今まで美紀が
見たこともない存在だったが
どこか憎めない浩に
美紀は一瞬のトキメキを
感じるようになっていた。

浩と夢を語る時間や
熱く演劇論をかわす時間は
何よりも幸せな時間だった。

しかしその頃
美紀は
とあるテレビプロデューサーに見いだされて
劇団からテレビの世界へと
活躍の場の階段をのぼろうとしていた。

一方の浩は
この頃から
自分の芝居に限界を感じていた。

このままじゃ
美紀にどんどん差をつけられる!
美紀がどんどんと遠い存在になっていく…。

いやだ!
俺は美紀を失いたくない。

浩はそんな感情を抑えきれないでいた。

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