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薫子が黒光の電話をとり
健太に話しかけた…。


『健太、ありがとう。私の無修正流出を防ぐため、頑張ってくれたこと、私は忘れないよ…　…最後は私が言った番号を入力して…。それでダメなら私は覚悟決めるから…。　私もマコっちに謝るから…ねっ？』


『……なんて入力すりゃいい？』

そう尋ねる健太に
薫子は『ちょっと待ってて…』
そう答えてから
黒光に尋ねた…

『黒光さん！パインが今みたいになっちゃったきっかけのキーパーソンは誰？執念深いあいつなら、そのことをパスワードに使ってる気がするの！』


黒光は沈黙して黙考した。

そして
捻り出すように…

『0422か…』と口を開いた…、


『健太！0422！』
薫子は叫んだ。


………ほどなく

『ビンゴ！すげえよカオちゃん！』
電話の向こうから
健太の声が響いた。