好きにさせて
第8章 恋人(仮)
茜を抱き起して
手を握り
耳を真っ赤にした茜と俺は
寝室に向かった
寝室の電気をつけて
俺は一気に上半身裸になると
先にベットに上がって
腰を下ろし
茜を呼んだ
「おいで」
「・・ん」
茜の手を引いて
ベットに上がらせると
俺の前に茜を座らせ
茜を背中から抱きしめた
「今やからできるんやな…」
「なにが?」
「こんなこと
高校の時に
もし茜と付き合うてても
できへんかったわ」
「そう…かも」
「せやから俺思うんや
茜とあの時会われへんなって
かえって良かったんかなーとか。
そやから今再会できて
こんなこと
できてるんかなーとか…」
「……」
うん、そうだね
そう茜が
答えると思うてたのに
茜からの返事はなかった
あの時の事
気にせんでええからと
伝えたかったんやけど
「茜」
「ん?」
「バンザイ」
「…尚」
「ん?」
「電気…」
「なんや
消してないんバレたか(笑)」
「ずっと気になってた(笑)」
「せやな(笑)」
仕方なく照明を落として
また茜を一度
背中から抱きしめたあと
茜を上半身
裸にさせると
俺は
茜の髪に顔を埋めて
素肌の茜を抱きしめた
「あぁ〜…気持ちえぇ…」
「…うん…」
「俺が後ろにおったら
恥ずかしないやろ?」
そう言いながら
俺はもう
茜の胸を優しく包みながら
指先で
乳首を刺激していた
「…あ…うん…
…ちょっと恥ずかしいけど」
「これからもっと
恥ずかしいことするのにな」
「……」
「なぁ」
「ん?」
「硬いもん当たっても
許してな」
「……うん」
もう
当たってるんやけどな
さて
どこまでやろう
最後まで
やってもええんやろうか
いや、そもそも
こんな大人の二人が
こんなとこで終わりいうこと
まずないよな?
そんなことを考えながら
俺は茜の胸を触る手を
止めないまま
肩や首筋にキスを落とすと
茜はまた
時々身体を
ヒクつかせながら
熱い息を吐いた