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好きにさせて

第9章 理由


ゆっくり話しがしたい

茜を
癒してやりたい

2人きりになりたい…


今日、ずっと
そんなことを考えてて
俺は茜を
旅行に誘うことにした


温泉にでも行ったところで
茜が俺に
色んな話をしてくれるかどうかは
分からへんけど

なんとか
茜の抱えてるものを
少しでも軽くしてやりたいんや


俺に
そんなことが出来るかどうかも


分からへんけど


『今度の月曜日
温泉にでも行かへんか?
一泊二日で』


まだ
俺の部屋におるやろう茜に
メールを送ると
すぐに茜から
返信が届いた


『いいの?』


ええからメールしてんのに(笑)


『ええに決まってるやろ?
行きたいから誘うてるんや。
茜は行きたないんか?』


『行きたい』


最初からそう言えばええのに


『ほな決まりな!
温泉宿予約しとくわ』


『ありがと』


『楽しみやな』


『うん!』


『まだ部屋におるんか?』


『うん。
ココから小夜に行くつもりなんだけど
かまわない?』


『かまへんし
また夜に来ても大歓迎やで』


『それは…無理だけど
ありがとね。
なんか元気出た!』


『それはよかった。
ほな、仕事戻るな。
ゆっくり休めよ』


『うん、お仕事頑張ってね』


『おう』


ふぅー…

旅行OKしてもらえて
俺はホッとしていた

なんせ俺は
ほんまの恋人やないんやから


「先輩!もう行きますよ!
てか何ニヤニヤしてるんすか!」


「あ?あぁ(笑)
畳で布団に決めたわ(笑)」


「ドスケベですね」


「せやな(笑)」

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